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最近の漫画の中でも、かなり気になる部類の作品です。この作品の作者さんは、過去にweb漫画「ペニスマン」というのも連載していまして（未完）、そちらでも同種である怪人を食する怪人が出てきたりと、カニバリズム的表現が強いのが大きな特徴です。周りの人にはドン引きされましたが、私もカニバリズムに関する思考実験は割とよく行っており、いつかはカニバリズム全開の作品を作ってみたいと考えているので、そういった意味でも目が離せません。
ここからは、本当にただの垂れ流し考察です。東京グールで金木君が行ったように、同種を食えば食うほど強くなるというのは、実際に現実でもそういった思想があったぐらい、メジャーなものです。
しかしながら、現実では同種食いによる弊害は計り知れないものがあるとされています。皆さんご存知（？）、プリオン症ですね。人食によるプリオン異常の発生機構はBSE事件の際に周知の事実となったかと思います。いや、クールー、ヤコブといった主だったプリオン症の話題はテレビに出ていなかったかも…。
「東京グール」内でも、同種食いは狂気に支配されて正気じゃいられなくなるなんて話もあり、やはり一筋縄ではいかない様子です。まあ、その代償にやり遂げた際には莫大な力が手に入るってところですか。
これが現実に作用できそうだな、というのが私のよく考える部分です。早い話、同種食いを行うことによって大半の人間は脱落します。これは当然です、ただ、その中で同種食いにより起こる弊害に対する耐性を持った種が生き残る、なんてことが起こるのではないかと私は考えています。
実際、一説には今の人類は過去に同種食いを行っていた形跡があるとかないとか。そんな学説の審議はともかくとして、同種食いを続けて強い耐性を持ったグループは、新人類なんて呼んでも良いんじゃないですかね。なんてったって、大半の人間にとっては、自分たちを食料とみなせ、かつ自分たちの生活空間に完全に溶け込んでいるんですから。脅威なんてものじゃないですね。
普段の生活に突如現れる脅威！って部分では、寄生獣とかに似てますけど。
こういった考えをもとに、なんかカニバリズムものを作れたら良いなあと思っている今日この頃です。
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